
自然界を対象として被写体を考えた場合、彩りや立体性などの写真的な観点から考えなくとも、文句なく美しく誰もが被写体として採りあげたいものとして花の存在があげられる。この自然美との出会いのために野道や遊歩道を歩くのは実に楽しい時間ではあるのだが、光線やフレーミング、被写体そのもののコンデションなど撮影テクニックの観点からそれらを集中して体験しようと考えた場合、場所の制約や時間的なロスの発生など、様々な悪条件のもとに撮影を強いられることが多く、心理的にも散漫な状態となりやすいため、概してよい結果が出ない場合が往々にしてある。そのようなケースを考えた場合に絶好の条件を備えた場所として温室がある。特に冬季は花が少ないためにこの活用性はさらに意義があると考えられる。しかし、室内は絶好の花の撮影のステージであり、一歩踏み込めば楽園であるがゆえに注意しなければならない点がある。それは、温室に入る前はカメラは非常に冷えた状態であり、室内との室温差が急激な変化を起こし、レンズが結露を起こす可能性が極めて高いと言う事だ。そのため使い捨てカイロを使う工夫を考えたり、自身の体温を利用するなどしてレンズの結露防止には充分に気を配る必要がある。
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